勉強記録
- DUO section13-14
- スペイン語文法
雑記
どうも、じるふぇです。
19世紀フランスの詩人ランボーは、"je pense" ではなくて "on me pense" であると言ったそうです。これは当然、デカルトの "Je pense, donc je suis" を受けたものです。
これをいかに訳すかは難しい問題で私の手には負えませんが、考える主語が「私」ではないということを伝えようとしているのは確かです。
自由意志や自己決定権、あるいは自己責任論、そして能力主義に至るまで、「私」という存在による選択の連続として人生を捉えることが果たして妥当であるのか、そのことへの違和感というのは現代にも通じることだと思います。
フーコーが「人間」の誕生、そして「人間」の死を唱えたのは有名ですが、この「私」、あるいは近代的自我というものはどの程度普遍的な概念なのでしょうか。
インターネットの普及、特にSNSの普及は今・ここに生身で存在する「私」以外の可能性を私たちに感じさせてくれます。ネット上では現在の自分とは違った自分になれる、そう感じる人も多いでしょう。
しかし、今・ここの「私」以外の自分の可能性が見えて来ればくるほど、むしろ今・ここに存在する「私」のリアリティが浮かび上がってくるような気もしてきます。
近年注目を集めている「メタバース」は私たちの人間観を根本から変えることになるのか。現代というこの時代のあり方を捉え損なわないような努力が必要だなと感じますね。
ということで今回は以上です。